私立の高校受験がすぐそこに迫ってきました。
大半の受験生にとって,人生初の面接となるでしょう。
どのような質問にどのように答えればよいのでしょうか?
面接のマナーとは?
志望動機や自分の長所,短所の答え方は?
私立の面接対策にの気になる点について考えてみたいと思います。
高校受験の面接対策
面接の目的
- 受験生の与える印象(礼儀・服装・表情など)
- コミュニケーション能力(言葉遣い・聞く力・話す力)
- その高校への入学に対する意欲
面接の形式
おもに二種類あります。
- 個人面接:受験生と面接官が1対1以上が向かい合い,質問に答える形式。
- 集団面接:複数の受験生が一人以上の面接官の質問に答える形式。
集団面接の際には,ほかの受験生が質問されているときの態度も重要だそうです。しっかりと耳を傾けながらも,ほかの人の意見に惑わされないようにしなければなりません。
質問例
1.自分のことについて
- 受験番号・出身中学名・名前
- 自己PR
- 長所と短所
- 趣味や特技
- 最近どんな本を読みましたか
- 得意教科・不得意教科
- 一日のスケジュール(起床時間・勉強時間)
- 休日の過ごし方
2.中学生活について
- 3年間で頑張ったことは何ですか
- 一番の思い出は何ですか
- 部活は何をしていましたか。何を学びましたか。
3.志望校について
- なぜ本校を志望しましたか。(「○○高校(ライバル校)でなく本校を選んだのはなぜですか?」)
- 本校の説明会や文化祭に参加しましたか。どのような印象をもちましたか。
- どのように通学しますか。
- 入学したらどのようなことを頑張りたいですか。
- 高校を卒業したら何をしたいですか。
4.その他
- 最近のニュースで一番関心のあることは何ですか。
- 最近読んだ本について話してください。
- ボランティア活動をしたことがありますか。それについて話してください。
- 環境問題についてどう思いますか。
- いじめについてどう思いますか。
- テストの出来はどうでしたか。
- 入試が終わったら何をしたいですか。
- ともだちと付き合ううえでどのようなことが大切だと思いますか。
学校によっては,先生が模擬面接をしてくださるところもあると思います。
また,それに先立って,面接の手引きのようなものが配布されると思いますので,想定される質問に対する答えを一通り書いておきましょう。
いつも考えていないことは答えられません。
上記の質問の中には,普段それほど考えていないような質問もあります。勉強の合間によく考えて,答えを書いておきましょう。難しいことを言う必要はありません。あなたの考えを,あなたの言葉で表現すればよいのです。
考えるだけでなく,答えを書いておくことはとても大切です。そして,できれば暗記しておけば,当日しどろもどりになることもないでしょう。
模擬面接をしてくれない学校の場合は,家族でも友達でもよいので,模擬面接をしてもらうとよいでしょう。それが恥ずかしければ,自分で質問を録音し,それに答えてもよいでしょう。
面接で好印象を残す方法
そもそも面接は何のためにあるのでしょうか。高校は何のために面接を実施しているのでしょうか。
校風に合う生徒かどうかを見極める,入学してルールを守れるかどうかを見極めている,つまり,「一緒に生活したい生徒かどうかを見極める」というのがほとんどの理由ではないでしょうか。
そうだとすると,面接を受ける側の目標は,「気に入られる」ということです。「よくできた返答をする」ことを目標としてはいけません。なんかかっこいいことを言おう,などと考えて自滅したり,あるいは最初の質問でうまく答えられなくて残りの間終始暗い表情を見せてしまったりします。
分からなければ「分かりません」と言う勇気をもちましょう。緊張した中学生が質問にうまく答えられなくても,面接官に「かわいいやつだ」と思わせれば成功です。高校入試における面接の位置づけは,ほとんどの場合,受験生を落とすためのものではありません。落ちついて,誠心誠意質問に答えようと努力し,どうしても分からなければ,分かりませんと言ってもかまわないのです。