高校受験必勝の勉強方法~志望校に合格する受験対策~

高校受験勉強法

高校入試は,多くの人にとって人生初めての受験でしょう。

それは,まだ十代半ばの若者にとって未知の怪物であり,大きな不安の種となります。「いったい自分は希望の高校に入れるのか」「入試に落ちてしまうのではないか」という得体のしれない不安を感じます。

人生初の「受験生」になったら,何をどのくらい勉強すればよいのでしょう?

それまでの勉強と受験勉強はどのように異なるのでしょう?

先取り学習

中2までの勉強と受験勉強との最大の違いは,先取り学習です。

中2までは,予習をする必要はありません。学校の進度に従って,その復習をするだけで構いませんでした。

ところが,中3になるとそういうわけにはいきません。

公立高校入試は,早い都道府県では1月末に始まります。

また,私立高校入試は1月初旬に始まるところもあるでしょう。

ということは,遅くとも11月には過去問を解き始めなければなりません。

過去問を解けるようになるには,10月までに中学の学習範囲の学習を終えていなければなりません。学校と同じペースで学習していては,間に合わないのです。

そこで,先取り学習の登場です。

先取り学習スケジュール

3月ー6月:先取り学習(英語・数学)

 

7月ー8月:先取り学習(英語・数学・理科思考分野)

9月ー10月:先取り学習(理科・社会暗記分野)

先取り学習のやり方

中3から自力で先取りを行う場合には,できるだけ自力で勉強をする範囲を狭くする工夫が必要です。

3月から10月まで常に先取り学習をして中3の履修内容すべてを自力で予習するとなると,相当な理解力が必要ですし,せっかくの学校の授業のメリットを生かすことができません。

そこで,中3の4月ー7月の学習内容学校と同じ進度で通常通り勉強しつつ,平行して9月ー12月分の内容のみ自力で先取り学習をします。(12月ですべての内容の履修が終わるものと仮定して。1月に終わる場合は,4か月分の先取り学習が必要です。)

とは言っても,自力の先取り学習は相当なエネルギーと時間が必要ですので,普段の勉強として行うのは並大抵の努力ではできません。先取り学習をぐっと進めるチャンスは2回です:

①中2と中3の間の春休み

中2の学期末試験が終わったらすぐにスタートさせます。「春休みが始まってから」などと悠長に構えないでください。学期末試験はたいてい2月末か3月上旬には終わります。

その後も早帰りなどが続くことが多いと思いますので,学期末試験が終わってから春休みが終わるまでには1か月ほどあります。実に,受験の天王山と言われる夏休みと同じくらいあるのです。

中3の夏休みに勉強を始めても,そうそう偏差値は上がりません。学力は上がるかもしれませんが,相対評価である偏差値は上がりません。自分もがんばる。でも,周りもがんばるのです。

つまり,人が勉強しているときに自分も同じだけ勉強するのは,相対的に自分の力が「落ちない」ためでしかないのです。人より一歩前に出るには,人が勉強していないないときに勉強するのが一番手っ取り早いでしょう。

繰り返します。中2の学年末試験が終わったら,すぐに先取りを始めましょう

②夏休み

受験の天王山です。春休みと同様,1学期の定期テストが終わったらすぐに取り掛かりましょう。学期末は先生の成績処理期間のため,早帰りなどの期間があるでしょう。スケジュールをあらかじめ確認しておき,しっかり先取り学習を計画しましょう。部活が終わる人は,部活ロスを感じている余裕はありません。すぐに次の目標に向かって走り出しましょう。

 教科ごとの特徴

先取り学習は,やみくもにすべての教科を同時にスタートさせません。

国語:先取り学習の必要性は低い。先取りよりも,漢字,文法,現代文長文,漢文,古文などのうち不得意な分野を見極めてこつこつと勉強する。

数学:先取り学習の必要性は高い。複数のテーマを組み合わせた複合問題や応用問題が出題されるため,すべての分野の履修を早めに終える。基礎をみっちり定着させる必要あり。

英語:先取り学習の必要性は高い。ただし,重要な文法事項のみ,浅く広く先取り学習する。とても簡単な問題集を使って,中3の9ー12月期の文法のみ学習する。

理科:先取り学習の必要性はやや低い。理科は,総合問題はあまりないため,すべてを学習し終えていなくても過去問に取り掛かることができる。習っていない分野は一見して見分けられるため,そこは飛ばして,勉強してからそこだけ解くことができるからだ。ただ,応用問題に対処できるようになるために,9ー12月に暗記分野以外の分野を学ぶ予定であれば,その先取り学習を行う。

社会:先取り学習の必要性はやや低い。社会は完全な暗記科目で,総合問題もあまりないため,先取り学習の必要性は高くありません。ただ,暗記科目なだけに,どんどん先取りを簡単に進められる分野でもあるので,好きな人は息抜きに進めるとよいでしょう。

 応用問題対策

中1,中2で定期テストで基礎力を培い,実力テストのたびに定着をはかってきた人は,応用問題対策を始めましょう。(そうでない人は,中1,中2で学校から配られたワークを3週しましょう。大変ですって?そりゃ大変です。2年間さぼった分を取り戻すのは大変に決まっています。でも,中3夏休みまでに基礎固めができればまだ間に合います。がんばりましょう!!)

応用問題対策に何をするか?ずばり,公立高校が第一志望であれば,47都道府県の公立入試の過去問(『全国高校入試問題正解』)です。電話帳とも呼ばれる分厚いこの過去問を半週もすれば,自分の弱い分野と頻出分野が分かるようになるでしょう。

そして,3周すれば,相当力がつきます。ただし,基礎力が定着していないうちにやっても穴だらけで効果が出にくいので,まず基礎力を定着させてからとりかかることが大切です。

タイは,過去問を始めた7月ごろは数学で6割ほどしか取れていませんでしたが,年末には8割ほど取れるようになっていきました。英語も最初は長文を読むのに慣れていませんでしたが,次第に長文の中に出てくる先取り文法を理解できるようになり,英作文の構成にも慣れてきました。

その結果,入試当日の試験は数学70点後半(90点以上取得者:ほぼ0%  80点以上 1%  70点以上 7%の試験),英語ほぼ満点(90点以上取得者:全体の9%の試験)という成績でした。

使い方や効果について,詳しくはこちらの記事に書いています。

応用問題対策でもう一つ大切なのは,すべり止めの私立対策です。

私立は学校により傾向が異なりますので,遅くとも11月には過去問を何回分も解き,弱点を補強しておきましょう。

定期テスト対策

中3になっても,当然定期テストはあります。それは受験直前まで続きます。先取り学習や応用問題対策も行いつつ,いったいどのように定期テスト対策をすればよいのでしょう?

中3の定期テストにどれほど力を入れるかは,各都道府県の入試のシステムにより異なります。公立高校入試は,内申と当日の試験の点数の合計で合否の判定を行いますが,両者の比率は都道府県ごとに異なります。内申重視の都道府県もあれば,当日の試験の点数が物をいう都道府県もあるでしょう。

まずは,自分の都道府県の入試のシステムをよく調べましょう。例えば,内申と当日の試験の点数の比率が1:5のような都道府県であって,さらにその内申が3年間の合計であったとすれば,中3の内申の全体の点数にしめる割合はごくわずかです。

そのような場合は,定期テストで学年1位を取ったり100点を取ることを目標にしてはなりません。最終的な目標は志望校の合格ですから,受験勉強の手を止めてこれまでのように3週間たっぷり定期テスト対策をしている場合ではないのです。

実力テスト対策

中3になると,学校で何度も実力テストをするでしょう。タイの学校では毎月のように実力テストを行いました。定期テストに加えて毎月行われるこの実力テストを大切にして,毎回対策をすることは二つの理由で重要です。

基礎力定着のペースメーカー

実力テストはたいてい,基本問題を中心とした簡単な構成になっています。上位校を目指す生徒であれば,全科目90点以上をと取ることを目標にします。90点が取れなかったら,基礎力に問題があるということですから,弱点補強を行わなければなりません。過去問を行う前提となる基礎力の定着の度合いを測るのに最適な機会なのです。そのためには,全力で取り組まなければ意味がありません。「ノー勉強」で臨んだ,「テキトー解いた」などの言い訳があると,実際に何が弱点なのかが分からないからです。一生懸命やったのに計算ミスが多かった,となれば,計算ミス撲滅のためにあらゆる手をつくそうと思うでしょうし,一生懸命覚えていったはずなのに歴史問題の答えを漢字で答えられなかった,となれば,漢字で書く練習を強化するでしょう

実力テスト直前1週間は,実力テスト対策をしましょう。

 私立高校対策

多くの人は,公立高校志望であっても滑り止めに私立高校を受験すると思います。高校によっては,あらかじめ先生や保護者と事前に相談して,受験者の合格をほぼ確約するという制度があります。このときに判断材料の一つとなるのが実力テストです。

ですから,特に9月ー11月の実力テストは,私立高校入試だと思って全力で取り組んでください。滑り止めの私立高校を抑えられているかどうかは,本命の公立高校入試に取り組む際の心情に大きく影響しますので,大切です。

模擬試験

特に塾なしで高校受験をする場合は,必須です。模擬試験は,塾に行かないと得にくい「情報」を得る機会です。自分が現在どの位置にいるのか。合格可能性はどのくらいあるのか。自分の弱点となっている分野はどこか。そんなことを個別に教えてくれる模擬試験。塾なし受験生はぜひ毎月受けましょう。

塾なし生のデメリットに,モチベーションを自分で上げなければならない,というものがあります。塾に行けば,先生がみんなのお尻をたたき,まわりのみんなのがんばりを目にし,「自分もがんばらないと」という気持ちになる(こともでき)ます。それは家庭学習に足りないものです。

しかし,模擬試験でほかの受験生の真剣な姿を目の当たりにし,成績表を見て自分の現状を把握することにより,モチベーションを保つことができます。人は長くモチベーションを保つことができない生き物。ぜひ月に一度模擬試験を受けて「やばっ!」「もっとがんばろう!」という気持ちを起こしましょう。